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よくレッスンで中学校、高校へ行くと顧問の先生から「クラリネット初心者の子にどう教えてよいかわからないのだが、どうしたら良いか。」という質問を受けます。
確かに顧問の先生がクラリネットを専門で勉強していないとわからないことばかりだと思います。

だからといって、毎日、毎週、外部からクラリネットの先生を呼ぶのも難しいのではないでしょうか。
そこで指導をする方にも今からクラリネットを始めてみようと考えている方にもこの記事を読んで役立ててほしいと思い、私自身が行っている初心者への教え方を紹介していこうと思います。

 

〈楽器の組み立て方〉クラリネット初心者の教え方

 

クラリネットという楽器は上からマウスピース、タル(バレル)、上管、下管、ベルというパーツにわかれています。

 

クラリネット楽器の組み立て方

ベルからマウスピース、下から上に組み立てます。
まずはベルと下管を組み立てます。この時下管のキーを握らないようにしましょう。キーを強く握ってしまうとキーが曲がってしまいます。

 

クラリネット下管を組み立て

次に先に組み立てたベル+下管と上管を組み立てます。上管のキーも握らないように組み立てます。

 

クラリネットベル+下管と上管を組み立て

下管と上管のこの部分が真っすぐになるようにしましょう。

 

クラリネット下管と上管のこの部分が真っすぐになるように

そしてマウスピースとタル(バレル)は先に組み立てておきます。

 

クラリネットのベル+下管+上管とタル(バレル)+マウスピースを組み立て

最後にベル+下管+上管とタル(バレル)+マウスピースを組み立てます。

接続するコルクの部分をジョイントといいます。ジョイント部分が接続しにくい時は、コルクグリスを塗ってやると組み立てやすいです。あまりたくさんコルクにグリスを塗ってしまうと楽器が抜けやすくなり、楽器が落ちてしまう場合があるので、塗りすぎには注意をしましょう。

 

〈アンブシュア〉クラリネット初心者の教え方

 

アンブシュアとは楽器を吹くときの口の形のことです。どの楽器を吹くときにもアンブシュアはとても重要です。アンブッシュアが安定していると音程のコントロール、音色のコントロールがしやすくなります。アンブッシュアが不安定だと音色が汚くなり、口を痛めたりします。初心者の方が自己流でやると変なクセがついてしまうので、初めのうちにきちんと正しいしっかりとしたアンブッシュアを身につけるようにしましょう。

 

クラリネットを吹くときのアンブシュアは下唇を少し内側に巻き、あごを平らにします。初心者の方に「エー」と言いながら教えるとわかりやすく伝わります。リードやマウスピースを噛んではいけません。またあごが丸まっていたり、しわができてしまっても良くありません。口の中はあくびをした時の口の中をイメージします。わかりにくければ「お」をイメージするのも良いです。はじめのうちは鏡を使い自分の口元を確認させましょう。

 

〈音を出してみよう〉クラリネット初心者の教え方

 

はじめはマウスピース+タル(バレル)だけで吹きます。
(※この時リードは2・1/2などやわらかいリードにしてあげると良いです。)
マウスピースである程度音が出せるようになったら2拍、4拍、8拍と音をのばす練習をします。マウスピースで安定して音が出せるようになったら楽器本体と一緒にし、開放のソの音(実音F)を出せるようにします。

 

クラリネットでは開放のソの音(実音F)が一番出しやすい音です。開放ソの音(実音F)が鳴らせるようになったら半音階で下の音に下がっていきましょう。

 

次に開放のソの音(実音F)から半音階で上がっていきます。ここで一番難しいのがレジスターキーを押したシの音(実音A)だと思います。全部の穴を塞ぐ指使いなのできちんと穴がふさがっているか確認してください。シの音(実音A)が出てしまえば、あとは半音階で上がっていくだけです。

 

穴をふさぐときのコツは、指は真っすぐに伸ばすのではなく、関節を曲げて力を抜いて穴をふさぎます。力が入ったままの指だと早いパッセージの時、指がうまくまわらなくなったり、また力を入れすぎでて首などに支障をきたす恐れがあります。基本的には力を抜いてリラックスした状態で練習しましょう。

 

〈基礎練習、曲を吹いてみよう〉クラリネット初心者の教え方

 

基礎練習はどの楽器にとっても大切です。クラリネットの基礎練習は下記の練習があります。
・ロングトーン(4拍、8拍、12拍、16拍)
※のばせるようになったらどんどん拍数を増やしていきます。

  • 半音階
  • タンギング
  • スケール

 

音が安定して出せるようになったら簡単な曲を吹いてみましょう。

  • カエルの合唱
  • チューリップ
  • ドレミの歌 等

誰もが知っている簡単な曲で良いです。曲を吹くことによって達成感が生まれもっと難しい曲をやっていみたいという意欲がわくかと思います。
上記のことを焦らずゆっくり教えていきましょう。

 

クラリネット初心者の教え方まとめ

 

初心者の方に教えるときは楽器の組み立て方から教えましょう。楽器の構造、組み立て方を理解しないで扱ってしまうと、壊してしまう場合もあります。

また楽器がどのようになっているかを知るとクラリネットという楽器に興味を持ってくれると思います。

そして初心者の方にはまず、楽器を吹く楽しさを味わってもらいましょう。無理をせずゆっくり相手のペースで楽器と向き合ってもらい、クラリネット、音楽を好きになってもらえると嬉しいですね。

 

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