LINEで送る
Pocket

フルートは、吹奏楽やオーケストラで使う管楽器のうちで唯一、吹き口を完全に塞がずに演奏する楽器です。また、横に構えるその姿勢も特殊であると言えますね。
そのため、間違った姿勢、セッティング、吹き方をしてしまうと、余計な力が入ってきつい音になったり、体を痛めてしまう恐れもあります。

ここでは、フルートを初めて持つ方や、吹奏楽の指導をする先生方へ向けて、知っておきたいフルートの基本を書いていきたいと思います。

 

■初心者のためのフルートの基本:フルートの組み立て方

 

フルートは、3つの部分に分かれています。

初心者のためのフルートの組み立て方

上から、頭部管、胴部管、足部管。人の体のように表します。

まず、胴部管と足部管の繋ぎ方です。胴部管の一番下のキーに対して、足部管のにある軸棒が胴部管のキーの中心に来るように取り付けます。

初心者のためのフルートの基本

差し込む時には、真っ直ぐ押すより少し回しながらゆっくり繋ぐと安全です。ジョイント部分は金属が薄いので、曲がってしまったりしないように注意して丁寧に行いましょう。

 

続いて、頭部管を胴部管に繋ぎます。
この時、頭部管を奥まですべて入れてしまうとよくありません。フルートが一番良い音色で響くのは、5mm〜8mmほど抜いた時です。

初心者のためのフルートの基本:組み立て方

音程の調整も頭部管の抜き差しで行いますが、できるだけこの範囲内で調節するようにすべきでしょう!

さて、頭部管と胴部管の角度の関係ですが、頭部管の歌口の穴と、胴部管のキーが真っ直ぐ並ぶ位置が基本です。

初心者のためのフルートの基本:組み立て方

まずはこのセッティングで吹いてみてください。笛を縦にして見るとわかりやすいですね。

 

■初心者のためのフルートの基本:姿勢

 

組み立てることができたら、次は楽器を構える際の姿勢です。立って吹く場合も座って吹く場合も同様に、足は肩幅に開きます。重心を下に、安定した体勢を心がけましょう。

譜面台を前にした時に、正面に真っ直ぐ立ってしまうと、フルートの場合は顔が斜め左を向いてしまいます。そのようになると、譜面を見るために上半身を捻ってしまいやすく、息が真っすぐ出ません。そのため、譜面台に対して少し右斜めを向いて立ちましょう。これで、楽器を構えた時、顔が正面にきますね。
座って吹く際も同じように、椅子に右斜めに座ることでねじれが解消されます。腕や肩を上げすぎないよう注意しながら構えてみましょう!

 

■初心者のためのフルートの基本:アンブシュア

 

楽器の組み立て、構え方までできたら、いよいよ音の出し方です。
まずはアンブシュア(口の形)を作ってみましょう。
フルートを吹く際、唇を横に引いて、「い」の発音の時のように口を絞めて吹いている方がいるかもしれませんが、このように吹いてしまうと、音が硬くなり響かないだけでなく、口も痛くなってきてしまいます。

一番理想的な形は、「う」に近い丸い口です。ろうそくの火を吹き消すときの息や、しゃぼん玉を吹く時の口を思い浮かべていただくと良いと思います。

 

アンブシュアができたら、フルートの歌口に向かって息を入れますが、歌口は半分ほど開けることを意識してください。
下唇の真ん中あたりに歌口の手前の角を当てたら、顎のカーブにフルートのリッププレートを沿わせるようにつけると、大体穴が半分くらい開きます。その位置に構えたら、反対側の角に息をぶつけるように吹いてみます。初めは、頭部管だけで吹く練習をしてみてもいいですね!

 

■初心者のためのフルートの基本:音を吹いてみよう

 

頭部管だけで音を出すことができたら、いよいよ指をつけて練習してみますが、まずは「ソ」の音あたりから出してみるのが良いでしょう。この音は、左手を小指以外すべておさえるため、楽器の安定もよく、鳴りやすい音の一つです。
フルートは、この「ソ」を含め、同じ運指でオクターヴ関係の2つの音を出すことができる場合が多いですが、最初は出しやすい音域の方が1つ鳴れば十分です。低い音と高い音の得意不得意には個人差がありますので、先に出た方から、上がっていくなり、下がっていくなりして音域を広げていけると良いですね。

 

「ソ」が出せたら、「ラ」「シ」あたりを順番に出していく練習をしてみましょう。
フルートは、見た目によらず(!?)、かなり息を使う楽器です。最初は無理して吹き続けると酸欠でクラクラしてしまうこともありますので、休憩しながらゆっくり進めてください。

 

■初心者のためのフルートの基本:まとめ

 

ここまで、フルートを手にとって吹くまでの基本的な流れについてお話ししてきました。難しそうに思えますが、一通りの手順に慣れてしまえば組み立てから吹奏まであっという間です。ただ、フルートはキーなどの細かな部品も多く、金属は意外と傷つきやすいので、優しく丁寧に扱ってくださいね。
正しい楽器の扱い方と姿勢、アンブシュアを覚えて、楽しく練習しましょう。

 

LINEで送る
Pocket